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ぶどう面白あれこれ

ぶどう面白あれこれ
03年6月 5日
瀬戸ジャイアンツの房

「え?」

 この写真は、農家の方が見て驚く写真だと思います。ぶどうの品種は瀬戸ジャイアンツ。岡山県で生み出され、「桃太郎」という名前で目にすることが多い高級品種です。
 なんと房が最長40cmにも延びています。少し専門的な話になりますが、この品種はたいへん樹勢が強く、枝が伸びる方に養分が流れる傾向にあります。ですから、場合によっては実に運ばれる養分が少なく、小さな房にしかならない場合があります。
 一般的に植物は、土に養分が少ないとたくさん根や枝を伸ばし、葉を茂らせて光合成により養分を得ようとします。実に養分が行く前に、木の生長に養分が使われてしまうのです。言い換えると、土の中に十分な養分があれば、むやみに枝を伸ばさず、しっかり実に養分を運ぶようになるわけです。
 網野さんはご案内の通り、たいへん土作りに力を入れていらっしゃいます。木が根から十分に養分を吸えるよう配慮されていますので、結果的にぶどうの房に養分が行きわたり、このように巨大化するとのことです。もちろん甘く、味わいのあるぶどうです。

房作り後
 残念ながら、房をこのままにしておくと何十センチもあるぶどうが出来てしまいます。ですから、先端の必要な部分約6センチくらいを残し、すべてハサミで切り取ってしまいます。

花
 瀬戸ジャイアンツの花です。
 ぶどうの花を見たことがない人が多いと思いまして、アップで撮影してみました。
 この品種は花粉が多いのか、花粉症の私はハクション! 網野さんも花粉アレルギーだそうで、辛そうでした。

系統選抜

「なるほど」

 少しわかりにくいかもしれませんが、矢印のところに苗木が植えてあります。たいへん近い距離です。
 先ほど”系統”という言葉を使いましたが、ぶどう作りには系統がたいへん重要だと言われます。同じ品種でも、いろんな面で良い木(良い系統)とそうでない木(悪い系統)があります。ですから良い系統を増やす必要があるのですが、良い系統と言われる苗でも実際に実を付けてみないとわからない不確定な部分があります。ですからこのように苗を近くに植え、選抜した苗をさらにならせた実を見ることにより再び選抜し、良い系統を増やしています。

網野式作業台

「すごい!」

 全国のぶどう農家が真似するのではないかと思う、網野宅開発、画期的な作業台です。

 ぶどうの棚の高さは、農園ごとに違っています。ご存知でしょうか?
 ぶどう棚の高さは、その農園を主に管理する方が作業しやすい高さとなっており、通常園主の身長に合わせて作ります。
 ですから女性が作業するには、棚が少し高くなるため、踏み台を使って高さを調節しています。
 この作業台は、ベニヤの下に台車が付いているというまことにシンプルな作りですが、たいへん作業効率が高く、移動も楽に出来ます。ただ、ご覧のような意図的に草を生やす草生栽培を行っていない園では、利用が難しいかもしれません。

 よし!”網野式作業台”を作ってみよう!!と思われる農家へアドバイス。
1.ベニヤは厚く人が乗っても反らない物を使うか、2重にするなどの反らない工夫が必要。
2.前の車輪は、方向が変えられる物を使うと回転移動が楽。
3.移動の場合引く取っ手を、針金などで浮いているような形に作ると便利。


 いろんな面で、網野さん宅には驚かされる取材でした・・・。

投稿者 芦沢文彦

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